「ヒバリサーン。こっち見てくれよー」
さっきから下を向いたままの雲雀。殺気がピリピリ感じてくる。
今、あることで喧嘩中なのだ。それは、
山本の服装について。
雲雀は服装についても厳しくて、今までは許していてくれたようなのだが、もう我慢の限界だったようだ。
あともう少しで咬み殺されるところだった。
「・・・」
「ヒバリサーン。ちゃんとスーツ着てんだぜぇ?」
ぴくっ、と少し動いた。興味を持ってくれたのだろう。きっと・・・。
本当はネクタイなんか絞めたくないのだが、無いと無いでまた仲直りなどできはしないだろう。
難しい所なのだ・・・。
「ヒバリ!ヒバリ、ヒバリこっち向いてくれよ。ヒバリ」
これ以上無視し続けるとずっと雲雀の名前を呼ぶだろう。まぁ、彼はそれが心底嫌みたい
で、いつも顔をあげるんだか。
今日は長く続いている気がする。
ちっ、山本に聞こえるように舌打ちをして顔を上げた。その眸に山本の今の姿を写した途端、顔が紅くなった。
(どうしたのな?)
「ヒバリ?」
「な、何でもないよ」
何でもなくないだろう。そう言いたいが駄目だ。
雲雀は照れ屋で気まぐれ屋さんだから。またすぐに下を向いてしまうだろう。
「・・・てるね」
「へ?何か言ったか?」
よく聞こえなかった。
山本はもう一度聞き返した。
「だから、似合ってるね//////!」
顔を真っ赤にして睨んでくる。
(それ、逆効果だって!)
思わず抱きついてしまった。
以外に雲雀は大人しく山本の腕の中にいた。
2009/11/29
HAPPY様!! 3周年おめでとうございます!!
遅くなってすみません・・・。
こんなのでよろしいでしょうか?