「クフフフフ。クロームいいですか?」
「準備完了しました、骸様」
ばん、と効果音付きで現れた骸とクローム。何をしにきたかというと、
雲雀とツナを捕まえて着せ替えをしようとのことだ。
切掛けはクロームの一言。
「雲雀さんとボスで遊びたい」だった。
「分かっていますね?先にボンゴレを捕まえますよ」
「はい」
「それではいきますよ」
黒曜中の制服から並盛中の制服に着替え、二人は学校内に入っていった。
まだ授業中だったためツナを見つけるのは早かった。
まず骸が透明化し、ツナを捕まえる。そして、クロームの幻覚でそこにツナがいるように見せるということだ。
「なっ、何だよ!これ!って、骸とクローム!?」
「クフフ。残りは雲雀だけですね」
「骸様…、あっち」
目を輝かせてクロームは応接室の方向を指差した。
風紀委員長の雲雀は一日中応接室に居ることが多い。
それを何故クロームが知っているのかは謎だ。
「さぁ、雲雀狩りを始めますよ」
「はい。骸様」
「ちょっと!俺のこと無視―!?」
「…うるさいですね。少し黙っていてください」
骸は逃げ出そうとしているツナの手を掴んでずるずると引きずっていった。
クロームは今まで見たことがないほど目を輝かせている。
ワーワー騒いでいるといつの間にか応接室の前に居た。
「クフフフ。恭くんは居ますか?」
「君たち何、群れてるの?」
「骸様」
いつも通りイスに座っている雲雀がいた。
そして、すごく嬉しそうにしている骸とクローム。
「クフフフフ、それではやりますかクローム」
「はい…、骸様。雲雀さん、ボスごめんなさい」
「へっ?何やるの、って雲雀さん!それ!」
いつもの学ランではなく、あの不思議の国のアリスに出てくるような格好をあの雲雀がしていた。
「ボンゴレ。恭くんの隣に行ってください」
骸に背中を押されて倒れるように雲雀の隣に行く。
カシャッ
どこからかカメラが鳴る音がした。
それからも何度も着せ替えられて満足したみたいで雲雀は学ラン、ツナは制服を着ていた。
「クフッ、楽しかったですよ」
「…ふぅん。君たち、そんなに咬み殺されたかったんだね」
どこからか雲雀愛用のトンファーを出して構えた。
しかし、雲雀が降り下ろすと同時に骸とクロームは姿を消していた。
「今度あったとき咬み殺す!」
あとがき
これは書いて、とっても楽しかったです♪
骸とクロームが一緒にいるのは、つっこまないでください;;
ヒバリもツナも、なんでも似合って、可愛いと思う。