『接触禁止令』

接触禁止令』

 
 
それがだされたのは今から約二時間前のこと。
骸が久々に母国。イタリアに帰ってきた彼は真っ直ぐにボンゴレ十代目。沢田綱吉のもとに向かった。
勿論、溜まりまくった報告書も出すが彼は違う意味でボンゴレに会った。
ところが、久々のボンゴレは何故かピリビリしていて少し怒っていたような気がする。
 
 
「クフフ、ボンゴレ。Quanto tempo!元気にしてましたか?」
「・・・」
「返事がないのは僕でも寂しいですよ」
「・・・」
 
 
何を聞いても何にも答えない。
ずっと黙り込んで仕事の資料をみていた。ただし、内容は頭の中に入っていないだろう。
 
 
「ボンゴレ」
 
 
おもしろくない、と思った骸はツナの隣に行き頬っぺにキスを落とした。
 
 
「むっ、骸?!」
「君が僕を無視するからですよ。…よっと」
「うわっ!」
 
 
中学時代からあまり身長が変わってない。そんな彼を椅子から持ち上げソファーに投げ出した。
 
 
「むっ、骸。どうした?」
「どうしたって…。ボンゴレが無視してたんじゃないですか」
「俺が?ってかいつから骸いたんだよ!」
 
 
骸が部屋に入ってきたことも気付かなかったようだ。
まぁそれはそれでいいか。気付かなかったツナが悪い。と思い。
 
 
「クフフ、君が悪いんですよ」
「ふぇ、やめっ」
 
 
骸はツナの服のボタンを一つずつ取っていった。
ツナが妨害しそうになると、骸の幻覚で手足を押さえつけた。
 
 
「むっ、くろ。」
「?何です?」
「今から一週間、俺に触るの禁止」
 
 
ボスの命令は絶対だ。それを知っているからこそツナはそう言った。
固まっている骸から逃れて、服をきちんと着た。
 
 
「ボ、ボンゴレ。」
「そうゆうことだから!一週間後に相手して
あげるよ」
 
 
そう言ってツナはいつも仕事で使っている机の前に座り、骸に邪魔された仕事の続きを始めた。
 
 
 
 
 
 
 
 
2009/10/04
 
可愛そうな骸を書きたかったんですよ・・・。
 
(2009/10/10
 
裏から移動。)